ダイビングでつながる世界

四国・柏島ダイビングは、面白美味い!!

四国柏島でダイビング

前回の、うぐる島に続き、今回は、四国の柏島ダイビングとグルメについて紹介しよう。柏島は、大満足のダイビングスポットがあるだけじゃなく、ダイバーの胃袋も満たしてくれること間違いなしだ。ダイビングをすると、なぜかいつもの倍、ヘラペコになるというダイバーの方、必見だ!しかし、ダイエット中の方は要注意!

柏島のダイビングの場所と特徴

柏島は、高知県の西南端にある周囲4㎞の小さな島である。沖ノ島やうぐる島とは違い、本島から2本の橋で結ばれているため、アクセスには便利だ。高知龍馬空港からだと車で3時間半くらい。柏島は、ダイビングスポットとしても有名だが、磯釣りや、海水浴などの目的で多くの観光客が訪れる場所だ。その理由としては、大きく3つあげられる。

①太平洋の黒潮と豊後水道がぶつかる海域で魚影が濃い上に、マクロ生物も楽しめる。

②海水の透明度が非常に高いことによって、太陽の光を浴びた船は、海底に影を落とし、まるで空中を浮いているかのようにみえる美しいビーチがある。

③高知県の絶品塩タタキを堪能できる。

ダイビングをする上での醍醐味は、なにも海の中のことに限ったことではない。訪れた土地の食文化を堪能することや、現地の人達との触れ合い、一緒にダイビングに出かける仲間との時間の共有など、様々な楽しみがあるのだ。中には、ダイビングより、ダイビングに出かけた現地の地酒を楽しむことが目的だというダイバーもいる。自分の“好き”に出会えるのもダイビングの魅力なのである。

沖縄県にも負けない美しく面白い柏島

エメラルドグリーン

国内で、エメラルドグリーンの海と聞けば、沖縄県をイメージする人が多いだろう。しかし、柏島には、沖縄県にも負けないほどの美しいビーチがある。まだ、ダイビングを始めていない方は、四国のグルメを堪能しがてら、柏島のビーチに訪れてみて欲しい。きっと、もっと海の中を知りたくなるはずだ。
柏島の人気ダイビングスポットは、“後浜”。テーブルサンゴの群生が素晴らしく広がっていて、キンギョハナダイや、スズメダイ、チョウチョウウオが花びらを散らしたかのように舞泳ぐ光景は、南国リゾート地に劣らない。海外リゾートダイバーや四国で潜ったことのないダイバーは、国内にも、こんなに色鮮やかな美しい海があることに、きっと驚くはずだ。
 お洒落な鎧を身にまとうフリソデエビや、まるでチアリーダーみたいにポンポン(イソギンチャク)を持って踊る滑稽なキンチャクガニ。ブサ顔だけど、なんだか愛おしいカエルアンコウ。海の“面白い”が溢れんばかりに詰まっている。さらに、柏島では、日本固有種のキツネメネジリンボウという珍しい生き物にも出会えるのだ。めったに出会えない生き物なのに、柏島には沢山いて、その希少価値を思わず忘れそうになってしまうくらいなのだ。生物層の豊富さゆえの海の面白さを、思う存分味わえることを知ると、ダイバーに柏島ファンが多いのも当然のことである。

高知に来たら塩タタキを食べなきゃ始まらない

高知の塩タタキ

 刺身は好きだけど、カツオのタタキは少し生臭くて苦手。そんな人もいるだろう。私もかつては、その一人だった。さらに、塩で食べるのは、生臭さが増してしまうのではないかと不安に思ってしまいそうだが、そんなことはない。カツオは他の魚と違い、時間が経つとどうしても生臭さが出てしまう。しかし、高知で食べる新鮮なカツオのタタキは、生臭さなど微塵もなく、刺身ではありえない食感の“もちもち感”が味わえるのだ。本来の美味さを引き立たせるために、あえて塩で味わう。その味わいは、食した者にしかわからないだろう。ダイビング後に、普段より食欲が増したり、お腹が空いたりするダイバーは多いはず。高知に来たら、空腹は“塩タタキ”で満たすべし!!
面白美味しいに心惹かれるダイバーは、是非、柏島を訪れてみて欲しい。

Angelique by
航空会社の元客室乗務員。現在、ライターとして活動中。 幼い頃に海中映像に心を奪われ、PADIオープンウォーターダイバー取得。 リゾートダイバーとして世界の海を渡り、8年のブランクを経た後、ダイバーとして復活。現在では、沖縄・四国・和歌山を中心に多くの趣味の合間にダイビングを楽しんでいます。お気に入りのダイブスポットは沖縄県宮古島。陸でも海でも洞窟が大好きな地形派ダイバーです。
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