今回は、ダイビングショップのスタッフとして働いていた経験から、このショップダメだなぁと思った典型パターンを紹介していく。これから紹介するようなパターンが全部合致するショップはないと思うが、複数該当するショップは避けた方が良いだろう。前回の「ダイビングショップの選び方」と合わせて読んでいただき、万が一に備えて、ショップ選びや見極めに役立てて欲しい。
これはダメショップの典型中の典型。来店したら、申し込みするまで、退店させないショップ。1度考える時間を欲しいと伝えても堂々巡りの営業トーク。最終的には、色々なスタッフが現れ、人数的にも不利な状況を作られることも。もしこんなショップに当たれば、クーリングオフ制度や消費者庁や消費者相談センターへ駆け込みましょう。このショップの特徴は、とにかくショップへの来店を催促すること。こちらの都合お構いなしで来店の催促のメールや案内が多く来る。こんな勧誘の仕方をするショップはやめておこう。
あるショップのインストラクターが、周りを全く気にすることもなく、よそのショップやよそのインストラクターの悪評を自店のゲストさん達に自慢するかのように話していた現場に遭遇したことがる。「◯◯店はどこどこが悪い!△△さんは裏表激しい!」など。この行動は、ずばり、周りを落として、自店を持ち上げよう作戦。だが、その数ヶ月後にはもう海に現れなくなり、現地サービスに話を聞くと、都市型ショップ間で評判も悪く、現地サービスもたらい回しにされてるようなショップ、スタッフだったということ。海での楽しい時間を、愚痴や悪評を聞かされて、ゲストさんにも愛想を尽かされ、最終的にはスクールの残りも放り出して、夜逃げしたというダメパターン。
ダイビングの魅力のひとつに、色々な人達との出会いがある。その中で意気投合する仲間と出会えたり、生涯のパートナーを見つけたりすることもある。それなのに、ゲスト同士の交流をあまり良く思わないショップもあったりする。その理由は、ゲスト間での公平性がなかったりすることが多い。同じライセンスでも、Aさんには3万円、Bさんには5万円、といったように同じサービスで同じ事をするのに公平性や平等性が欠けてる事から、距離を取ろうとする可能性がある。お店や実習で、他のゲストさんがいた時のスタッフの反応や対応を注意してよく観てみよう。不自然な所があれば、少し注意が必要だ。
ダイビングにはお金が付き物。高い金額だからこそ、きっちりとして欲しい、申込書、契約書の段取り。最近では、独自にポイント制やTポイント、楽天ポイントなどのポイント付与をするショップが増えてきつつある。今までではなかった仕組みをダイビングショップも導入している。支払いも、クレジットカードだけでなく、少額決済なら電子マネーでも決済できたりもする。こういった独自のサービスを受ける為に、申込書、契約書も中身が増えてきている。説明会やインストラクターの話を聞いて、やる気が出てきても、最後の最後で書類がスマートでなければ、やる気も削がれるもの。ゲストさんが望んでいるのは、非日常の体験なので、現実に引き戻される様なグダグダな対応が目につくショップでのエントリーは辞めておこう。
上から順にダメ具合が高いものになるのだが、1度は実際にお店に足を運んでみないと、分からないものばかり。その1度で決断を迫るショップは、個人的にはオススメしない。お店に足を運ぶ前にできる限りのリサーチは自衛のためにもしておこう。ダイビングを始めるにあたって、しっかりと人間関係、信頼関係を築いていける、自分に合うショップは必ずあるので、そのショップを見つけれるように、次回は、「都市型ショップの量販店タイプ」の紹介していく。