ダイビングでつながる世界

地元の海で予習して、遠征ダイブを倍楽しむ計画!

遠征ダイブ

毎回ダイビングは海外や沖縄などのリゾートだけで楽しんでいる、というダイバーはそう多くは無いだろう。大抵は普段は地元周辺の海に潜って楽しんでいる人が大多数だと思う。だからといって、地元の海は地味でつまらない、と思うのは大間違い。普段地元で潜っているのは練習であって、リゾート地は大舞台なのだ。普段の海を楽しめるダイバーの方が、リゾートでの楽しさが倍増するのだ!

地元のポイントでダイビングスタイルを確立しよう

地元のポイント

地元周辺でのダイビングは、ボートではなくビーチエントリーが多いはず。ということは、比較的浅い海で潜っているわけだ。だからこそ、急浮上時の危険なく、自分のダイビングスキルの練習を積み重ねられる場所でもある。

初心者から少し慣れたのであれば、潜水中にレギュレーターリカバリーの練習をしたり、マスククリアの練習をすることもできる。また、チームで潜っているなら、全体よりも深度を多少変更してキープしながら潜る中性浮力の練習だってし放題だ。エア消費が気になる人は、タンク残量を常に注意しながら、自分のペース配分を調整する格好のチャンスでもある。

1本1本が貴重なリゾートダイブと比べて、自分のダイビングスキルを上達させる絶好の場が、地元周辺でのダイビングなのだ。

練習の一環というか、おちゃめというか、私がいたショップでは
「水中でコーヒー牛乳は飲めるか?」
「水中でバナナは食べられるか?」
などの、おバカな企画をたてて遊んでいた。

物を食べたり飲んだりすることで、レギュレーターリカバリーの練習にもなるし、中性浮力を保ったまま行うため、中性浮力の練習にもなる(?)のでちょっとオススメ。(ただし、味の保証はできないのでご注意を)

地形と魚種の関係を把握すれば、お目当ての魚を見つける楽しさ倍増!

地形と魚

リゾートと本州周辺といえども、地形とその周辺に生息する魚の種類は似ていることに注意しよう。

例えば、流れの当たる中層より少し上の岩場にはスズメダイ類が多く生息している。スズメダイ類でも最も人気があるカクレクマノミもこの部類に入るので、リゾートで同じような地形の場所にイソギンチャクを発見したなら、自力でカクレクマノミを発見することも可能。

砂地にはハゼ類がテッポウエビと共生していたり、アナゴ系の魚が生息している。地元の海の砂地でこれらを発見できるようになっていれば、海外や沖縄の同じような地形の砂地で、ヒレナガネジリンボウとコトブキテッポウエビをすばやく発見できるようになる。

岩と岩との亀裂の間にイセエビがいるように、巨大なゴシキエビを発見して驚くこともできるだろう。水面近くの少々流れがある場所にキビナゴや小イワシの群れが群泳していることを覚えておけば、キラキラと光るグルクンやウメイロモドキの群れが期待できることも頭に入る。
特にフォト派ダイバーを目指している人は、ぜひ覚えていたいところだ。

ダイビング中の緊急事態の練習もしておこう

緊急事態

緊急事態、といっても、命にかかわることではない。ダイビング中に最も身近な緊急事態・・・それはトイレの「小」。

水温の冷たさや、暑さを紛らわすために飲んだ水分、緊張などから、意外と尿意を覚えてしまうのは良くあることなのだ。学科で多少触れられるが、「そのまま水中で致しましょう」と、さらっと教えられることが多い。しかし、実際その機会に見舞われると、問題なく「致す」ことがとても難しい。

というのも、まず水圧があるため負担がかかって「出ない」(特に女性)。サインを送るのも恥ずかしいし、衆人環視の状況なんてもってのほか。どうしてもトイレに行きたいのに、出せない!無理!の状態に陥ってしまうのだ。

毎回やれ、とはいわないが、多少なりとも「感覚」を掴んでおくためにも必要かも。我慢しすぎて膀胱炎になってしまったりしたらさらに一大事になってしまう。

一説には、冬場のドライスーツでの大人用オムツ着用や、フルセット脱いで「大」まで致したしまった強者もいるらしいので「出るものは出る!」と開き直ってこっそり練習するのは大有りなのだ。

わく by
人呼んで「海と酒をこよなく愛する不良ダイバー」。インドア生活にピリオドを打つより早く、海のとりこになって早数年。ダイビング経験は国内外で200本強。ゴキゲンになると必ず水中大回転するのはお約束。機材を背負って1人旅もこなす、これでも一応「女性」ダイバーです。
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