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ドリフトダイビングの魅力と3つの重要なスキル

ドリフトダイビング

潮の流れに乗って移動するダイビングのことをドリフトダイビングという。
なぜダイバーは、ドリフトダイビングに魅了されるのであろうか。それは、沖縄をはじめ海外のエキサイティングなダイビングスポットは強い潮流の中で、大型回遊魚(マンタ・バラクーダ・サメなど)に出会えるから他ならない。

このドリフトダイビングに必要な3つのスキルをご紹介する。これらのスキルをマスターできれば、あなたは沖縄や海外のエキサイティングなダイビングスポットを自由自在に制覇することが出来るはずだ。

ドリフトダイビングとは?!

ドリフトダイビングを具体的に説明しよう。
ドリフトダイビングは、ボートを使用したダイビングの中でボートがアンカリングせず(ボートをロープで海底に固定しない)、エントリーしたら即潜行を開始して、水中では潮の流れに乗ってダイビングをするスタイルだ。エキジット(※)は、予めボートマスターと打ち合わせた場所で浮上し、ピックアップしてもらうことになる。
※ダイビングを終了して海から上がること

ドリフトダイビングの説明を聞くと、なんだか難しそうなイメージがすると思うが、これからボクがお教えするスキルをマスターすれば、あなたもきっとドリフトダイビングを楽しむことができるようになるだろう。

ドリフトダイビングでエントリーから潜行に必要なスキル

ドリフトダイビングは、ボートを使用してのダイビングが主流となる。ドリフトダイビングをする海域は、水面から水中まで潮の流れがあることが多い。
そこで、ドリフトダイビングに必要なスキルが即潜行である。通常のボートダイビングだとBCDに空気を入れてバックロールエントリーあるいは、ジャイアントストライドエントリーで水面にエントリーするが、このドリフトダイビングでは、エントリーしたと同時に潜行を開始する必要がある。

ドリフトダイビングには即潜行

即潜行をするためには、エントリーする際に予めBCDの空気はすべて抜いておく必要がある。初心者にはちょっと怖い気もするかもしれないが、潮流の流れの強い海域で、BCDに空気を入れてエントリーした場合、BCDの空気を抜いている間に水面で流されてしまう可能性があるからだ。

また、潮の流れが早いため、ドリフトダイビングにまだ慣れていないうちは、インストラクターやガイドのそばでエントリーすることをオススする。

ドリフトダイビングで水中で必要なスキル

潮の流れが強い中でのドリフトダイビングは、水中でのスキルで重要なのは、しっかりと中性浮力(ホバリング)を保って、潮の流れに乗ること。潮流には、水面に押し上げる潮と海底へと引っ張る潮があるため、中性浮力の確保をしっかり行ってほしい。

また、潮の流れが強い中でのダイビング中は、好き勝手な水中での移動はご法度!常にバディや一緒に潜っている仲間を意識しながらダイビングする必要がある。

よくあるのが、水中写真に夢中になって仲間とはぐれてしまうケースだ。万が一、はぐれてしまったり、廻りを見渡してもグループが見当たらない場合は、バディとともに慌てることなくゆっくりと水面に浮上して、航行している船に注意しながらボートの捜索を待とう。

水中でのエキサイティングなドリフトダイビングを楽しんだあとは、エキジット前に潮の流れがあるなかでの深度5mでの安全停止を行ってからエキジットとなる。ここでもやはり重要なスキルは、中性浮力(ホバリング)を保つことなのだ。

ドリフトダイビングでエキジットに必要なスキル

ドリフトダイビングを楽しんだあと、水面に全員が浮上しないとボートは近づいてこない。ボートがアンカリングしてエンジンを止めた際はこの限りではない。これは、水中に誰かが残っているとボートのスクリューで巻き込んでしまうことを防ぐためである。そのため、グループひとかたまりになって浮上する必要がある。

ドリフトダイビングでは一緒に浮上

浮上したあとは、女性や年配の方、初心者優先でエキジットを開始する。
潮の流れのある中でのエキジットとなるため、フィンを外しテンポよくエキジットしよう。

ドリフトダイビングのための3つのポイント

•ドリフトダイビングでの潜行は、即潜行となるためBCDの空気は抜いておこう。

•ドリフトダイビングを楽しむためには、中性浮力(ホバリング)をしっかり確保しよう。

•ドリフトダイビングで浮上する際には、グループひとかたまりになって浮上しよう。

今回ご紹介したドリフトダイビングのコツをマスターすれば、沖縄や海外でエキサイティングなダイビングを楽しむことができる。

あなたも大型回遊魚と一緒にドリフトしよう!

川島 剛 by
19歳のころにダイビングにハマり、PADIオープンウォーターダイバー取得からわずか1年でPADIオープンウォーターインストラクターを取得。その後、PADI IDCインストラクターを立て続けに取得。現在は、タイの田舎町に移住しておりダイビングからは遠ざかっています。 お気に入りのダイブスポットはやはり、パラオ。ブルーコーナーの真っ青な海と潮の流れがしびれます。 ダイビングは、生涯スポーツとも言われています。年齢性別関係なく、楽しむことのできるレジャー・スポーツです。水中での体験は、非日常的でありエキサイティングなものです。 五十の手習い!タイの地で足るを知る ~崖っぷちの人生を豊かにする法則ブログ~を執筆中
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