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初級者ダイバー必見!パニックにならないための5つの対処法

ダイビング中のパニック

初級者ダイバーのみなさんは、まだ何かしらのストレスを抱えながらダイビングしていると思う。ストレスを抱えたままダイビングをしていると思わぬキッカケでパニックになる恐れがある。みなさんにパニックにならないための対処法についてお話したいと思う。

パニックはどうして起こるのか?!

パニックにならないようにするためには、原因となるストレスの要素を理解する必要がある。あなたは、いったい何がストレスになっているだろうか。

怖いという精神的ストレス

ダイビング雑誌で、泳げなくても大丈夫というダイビングショップの広告につられてダイビングを始める人も多いとは思うが、水中で目を開けられない、もしくは顔を水につけるのが怖いという人は、ダイビングそのものというより水への恐怖心がある。

または、ジョーズなどの映画がトラウマとなって足の付かない海が怖い、マスクを付けると視界が狭いので怖いなどの精神的ストレスがある。

実は、私は小学校の頃にみたジョーズがトラウマで、足の付かない海で泳ぐのが怖かった。よくダイビングインストラクターになれたものだ。

パニックを避ける

器材のセッティングでのストレス

初級者ダイバーの方は、この器材のセッティングがストレスではないだろうか。初級者ダイバーの方は、経験も少ないので当たり前だがそれを当たり前と認識せずに、上手にセッティングができないことを過度に意識しすぎでストレスとなっている。

もうひとつ器材で言えば、器材が体にフィットしていないことによるストレスもあるかと思う。

マスククリアがうまくいかない

これは、水への恐怖がある方に多いのだが、口呼吸が上手にできないことの弊害がこのマスククリアのスキルでのストレスになっていると思われる。

レギュレーターでの呼吸が上手にできない

これも泳ぎが苦手な人が多いのだが、口呼吸がうまくできないことでレギューレーターから上手に呼吸ができなくストレスとなっている。吐くことを意識していないために、上手に呼吸ができない。

中性浮力が上手にできない

中性浮力が上手にできないのは、初級者ダイバーなら当たり前と言えば当たり前のことだが、あまりにも意識しすぎて、BCDの空気を入れたり出したりが多すぎるために、さらにドツボにハマっているダイバーが多い。

初級者ダイバーは、その他にも様々なストレスが、陸上・水中に限らず感じているはずだ。

これらのストレスを放置していると、他のトラブルが同時に発生したときにだいたいは、パニックへと移行する場合が多い。

パニックにならないための対処方法

パニックにならない対処法

初級者ダイバーには、様々なストレスが襲いかかるが一番はあまり意識しすぎないことだ。これだと、あまりにも身も蓋もない話になってしまうので、具体的に対処方法をお話しよう。とにかく、パニックにならないようにするのはストレスの軽減を図るべきだ。

怖いというストレスの対処方法

ほとんどが水が怖いということからくるストレスなので、例えば、洗面器に顔を付ける練習から始めてもいいと思う。私の昔の彼女は、金槌どころか洗面器に顔を付けるのも最初はダメだったが、この洗面器に顔を付ける練習を何度も行って、さらに水の中で目を開ける練習をすることで、徐々にストレスも少なくなっていった。

また、安定した環境、例えばプールなどで何度でもダイビングすることで徐々に怖さからくるストレスも少なくなるはずだ。

器材のセッティングによるストレスの対処方法

これは、もう慣れでしか解決しない問題だ。ダイビングツアーのときだけセッティングをやっていてはいつまでたっても覚えられない。出入りしているダイビングショップに遊びに行くことも多いと思うので、いくたびに器材のセッティングの練習を繰り返してほしい。ダイビングショップのスタッフは、いくらでも協力してくれるはずだ。

この器材のセッティングによるストレスは、意外にもドキドキで呼吸も早くなるので、どんどん練習して克服してほしい。

マスククリアが上手にできないためによるストレスの対処方法

これは、多少水が入っていてもストレスを感じないようにしたい。もちろん、マスククリアの練習は必要だが、口呼吸がうまくいきさえすれば鼻から水を吸うこともない。陸上でも鼻を摘んで口からゆっくり呼吸する練習を取り入れてみよう。

また、髪の毛が挟まっていないのにマスクに水がチョロチョロ入ってくるようだと、マスクが顔にフィットしていない可能性もあるので、チェックしてほしい。

レギュレーターでの呼吸が上手にできないことによるストレス

これも、さきほどのマスククリアの項目で話したように、陸上でも鼻を摘んで口からゆっくり呼吸する練習を取り入れてみよう。このときに、特に大切なことは呼吸はゆっくりと、尚且つ、息を吐くことに意識を集中して呼吸をしてみよう。

中性浮力が上手にできないことによるストレス

やはり、これは練習につきるので環境が安定しているプールで、何度も何度も練習を繰り返すべきだ。オープンウォーターダイバーコースが終了すると、すぐにファンダイブツアーに出かけてしまいがちだが、できればプールでしっかりと中性浮力をマスターしてからでも遅くはないと思う。

ストレスのないダイビングを

お話してきたストレスだが、日本人の国民性がよく現れているストレスがあなたが感じているストレスの可能性が高い。

例えば、器材のセッティングのときに周りの人達に合わせようとして、慌てることでストレスを感じたり、中性浮力が上手に取れないためにガイドや周りの人たちに迷惑をかけているのではないかと思ってストレスを感じたりすることが多い。なんとも、日本人らしい。

意外にも、周りのひとたちやガイドは、迷惑とか遅いとか、そんなことは思ってもいないことが多いので、あまり気にすることはないと思う。それよりもゆっくりと行動をすることを心がけよう。

時には、開き直りも大切だと思う。

お話したことをたまには思い出していただければ、少しでもストレスなくダイビングすることができると思う。

川島 剛 by
19歳のころにダイビングにハマり、PADIオープンウォーターダイバー取得からわずか1年でPADIオープンウォーターインストラクターを取得。その後、PADI IDCインストラクターを立て続けに取得。現在は、タイの田舎町に移住しておりダイビングからは遠ざかっています。 お気に入りのダイブスポットはやはり、パラオ。ブルーコーナーの真っ青な海と潮の流れがしびれます。 ダイビングは、生涯スポーツとも言われています。年齢性別関係なく、楽しむことのできるレジャー・スポーツです。水中での体験は、非日常的でありエキサイティングなものです。 五十の手習い!タイの地で足るを知る ~崖っぷちの人生を豊かにする法則ブログ~を執筆中
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