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バディダイビングで必須!ナチュラルナビゲーションの実施方法とコツ

ナチュラルナビゲーション

私たち、インストラクターやガイドが一番使うナビゲーションがこれから説明するナチュラルナビゲーションだ。動かない地形などを使うことによって、正確なナビゲーションができるからだ。経験でしか習得できないものではあるが、ちょっとしたコツで飛躍的に上達できる。ナチュラルナビゲーションの実施方法やコツを伝授したいと思う。

ナチュラルナビゲーションとは?!

ほとんどのダイバーは、国内や海外のダイビングをする際には、ダイビングショップのインストラクターか現地のガイドにガイディングを頼んでいると思う。ガイディングはガイドに任せっきりということが多いだろう。

しかし、ダイビングの醍醐味は自分たちの力でバディダイビングするというものだ。これは、とてもワクワクするものだが、ほとんどのダイバーはバディダイビングをしない。バディダイビングができない理由の一つに、このナビゲーションの問題があるからだ。

このナビゲーション技術を磨くことで、バディダイビングへ向けて一歩踏み出すことができる。特に、ナチュラルナビゲーションは、カーナビのようなものもない水中でとても威力を発揮するナビゲーション技術だ。

ナチュラルナビゲーションは、読んで字のごとく、自然を使ったナビゲーションということになる。水中の地形や生物、ダイビングポイントによっては、人工で沈められた構造物などをナチュラルナビゲーションに利用するといったものだ。

私たちが利用しているカーナビゲーションもガイドされるルート上には、ガソリンスタンドやレストラン、コンビニなどが表示されるのと同じようなものだ。頭のなかで映像を作り出していく作業こそがナチュラルナビゲーションだ。

ナチュラルナビゲーションで利用するもの

水中には、ナチュラルナビゲーションをする際に地形や人工物など利用できるものがたくさんある。それらについて、少し説明していこう。

ナチュラルナビゲーションで利用するもの

自然が作り出す地形や現象

陸上でも私たちは無意識のうちにナチュラルナビゲーションを利用していることはお気づきであろうか。まっすぐ進んでセブンイレブンを左に曲がって30メートル先の花屋さんを右に曲がったところに行きつけのカフェがあるといった感じだ。

このセブンイレブンや花屋さんが、水中では岩であったり、海底の砂浜にポツンとある根であったり、人工的に沈められた漁礁だったりするわけだ。

地形以外に自然が作り出すものとして利用できるのが、砂紋だ。砂紋は、砂地であるダイビングポイントでは有効に利用することができる。砂紋は、波の影響によって海岸と平行に砂の線ができる。要するに、砂紋と直角にしかも水深が浅い方に進めば陸に近づいているということだ。関東の代表的なダイビングポイントである大瀬崎の湾内などは利用することができる。

水深

水深は大まかに陸に近づいているかの指針にもなる。浅い方へ進めば陸に近づいていることになる。また、根の大きさを水深によって立体的に頭のなかにインプットすることで、根の判別をすることでナビゲーションに利用することができる。

生物

水中の生物でナチュラルナビゲーションに利用できるものと言えば、やはり基本は動かない生物が対象となる。サンゴやオオイソバナなどは、他とは比べものにならないほど大きいなど、明らかに差があるものを対象とすることが大切だ。

人工物

ダイビングポイントによっては、サービスが人工物を沈めていることも多い。例えば、大瀬崎の湾内などは、ビーナス像、6連タイヤ、犬面、バイクなど人工物を沈めている。最初のうちは、このような人工物を沈めているダイビングポイントでナチュラルナビゲーションの練習をすることをおすすめする。

潮流

潮流は、特にコース取りを決める際の指針になる。ダイビング前半は潮の流れに向かってダイビングをスタートして、後半は潮の流れに乗ってエキジットポイントに向かうルートを決める。

ナチュラルナビゲーションの実施方法

ナチュラルナビゲーションは、自然や人工の構造物を利用してナビゲーションに活かすのだが、前に進むためには前方に必ず、2つ以上の目標物を設定することだ。目標物が1つだと間違いなくルートを外れていくので、2つ以上の目標物を設定しよう。

そして、最初のうちは補佐的にコンパスも併用することをおすすめする。

まずは、直線的なナチュラルナビゲーションを反覆練習することから始めよう。例えば、大瀬崎の湾内ならビーナス像からバイク、6連タイヤなどのように直線に沖に出て直線に陸へ戻ってくるイメージだ。

ナチュラルナビゲーションの上達させるコツ

ナチュラルナビゲーションは、コンパスナビゲーションのように規則性のあるスキルではないため、経験が物を言うスキルだ。そのため、経験を何より積むことが重要となるが、ただ闇雲に経験をすれば良いというものでもない。

例えば、大瀬崎の湾内のように海況も安定していて人工の目標物も地形もわかりやすいダイビングポイントを何度も何度も潜ることによって、ナチュラルナビゲーションの基礎を叩き込むことだ。基礎が出来上がれば、応用もできるようになる。

そして、ただ漠然と同じところを潜っていてはダメで、自分で水中地図を完成させていくようにダイビングすることがナチュラルナビゲーション上達のコツだ。そして、平面だけでなく頭のなかで立体的にイメージできるようにすることが重要だ。

そして、その地図を元にバディダイビングを実施すればナビゲーションのスキルは飛躍的に上達するはずだ。

バディダイビングにはコンパスナビゲーション

ダイバーは、バディダイビングができて初めて一人前と言えると思う。バディダイビングをするためには、ナチュラルナビゲーションとコンパスナビゲーションを使いこなして安全にダイビングをする必要がある。

この情報をぜひとも役立てていただき、ダイビングの本当の醍醐味であるバディダイビングをぜひ楽しんでほしいと思う。

川島 剛 by
19歳のころにダイビングにハマり、PADIオープンウォーターダイバー取得からわずか1年でPADIオープンウォーターインストラクターを取得。その後、PADI IDCインストラクターを立て続けに取得。現在は、タイの田舎町に移住しておりダイビングからは遠ざかっています。 お気に入りのダイブスポットはやはり、パラオ。ブルーコーナーの真っ青な海と潮の流れがしびれます。 ダイビングは、生涯スポーツとも言われています。年齢性別関係なく、楽しむことのできるレジャー・スポーツです。水中での体験は、非日常的でありエキサイティングなものです。 五十の手習い!タイの地で足るを知る ~崖っぷちの人生を豊かにする法則ブログ~を執筆中
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