ウェットスーツやフィンといった器材を選ぶとき、ほとんどの人は好みの色やデザイン、機能で選ぶのではないだろうか。初めてであれば、ダイビングショップの店員と相談して器材を揃えていくと思う。重器材もラインなどのアクセントの色は選べる。フルオーダーウェットスーツはパーツごとに色の違う生地を配置できたりするので、カラフルにして個性を出すのにはもってこいだ。
基本的に器材は黒ベースの物が多い。そのため、ウェットスーツを始めとした器材をあまり意識せず黒で揃える人は多い。しかし、器材の色は、海の中で個人識別をするために重要だったりする。
ウェットスーツは、女性は特に白を基調としてデザインする人が多いが、明るい色は汚れや日焼けが目立つため、基本色を黒もしくは暗めの色にして、アクセントで好きな色を選ぶ人も多い。しかし、あまり目立たない色では、ガイドがダイバーを見失うということもあり得る。シーズンになると海の中は混雑するので、透明度の高い海ならまだしも、そうでない海では何かあったときが不安になることがある。
明るめの色の方が海の中で目立つからといって明るくすると汚れが目立つし、暗めにすると似たりよったりだしどうしよう、と悩むとキリがない。
そこで、暗めの色を基調に、蛍光色や黄色といった目立つ色をアクセントに入れると、それだけで目立つので、ガイドも個人を識別しやすい。特に蛍光色は海の中でも結構目立つ。ウェットスーツをデザインするときには、どこかにそういった色を選ぶといいかもしれない。
そうはいっても、やはり好きな色で好きようにデザインしたウェットスーツで潜る方が、愛着がわくし、干したスーツが分からなくなるということも少ない。そこで、フィンを明るい色にしてみるのも手だ。汚れは目立つし、白だと少々黄ばむなど難点はあるが、海の中では目立つし、外れたときにもすぐに見つかる。
また、グローブやブーツ、BCDもたくさんの色やデザインが出ているので、それらをあえて蛍光色など明るい色にするのもいい。
私が初めて器材を選んだときは、ダイビングショップの店員の助言もあって白いフィン、ウェットスーツは黒ベースで青ステッチ、グローブとブーツ、マスクやシュノーケルは青を選んだ。スーツを買い換えた際には黒ベースで青とシルバーを入れたのだが、自分で潜ってみて初めて気がついた。青系はまぁ目立たないこと目立たないこと。
せっかくなら、レンタルよりマイ器材で潜る方が断然楽しい。器材は高い買い物なので、どうせなら自分好みのメーカー、色とデザインを選びたい。洋服やアクセサリーのように、じっくり選んで納得して購入するのが一番いい。きっとダイビングするときのテンションも違う。ただ、選ぶ際に「海の中でも目立つ」というところも意識して欲しいと思う。
もちろん、目立つ色をどこかに入れなければいけない決まりはない。でも、どこかしらに目立つ色を付けた方が、遠くからでも確認できるので、迷子になったときなどには安心できる。
レンタルで長く潜っていた人がマイ器材を購入するときは、視認性も考えて選ぶことができると思うが、そうでない人は本当に悩む器材選び。陸ではあまり気にならない色も、海の中だと意外と目立つということもあるので、経験者やショップの店員とよく相談して、自分らしく、可能であれば目立つ色をどこかに配色した器材を選んで、楽しくダイビングをしてもらいたいし、せっかくの器材だから大切に愛着を持