ダイビングオーシャンブルー

再確認しよう!ダイビング器材のメンテナンス方法(重器材編)

以前、ダイビングの軽器材のメンテナンス方法についてお話しをしたが、今回は、重器材のメンテナンスについてお話していきたいと思う。重器材は、特に浮力や呼吸に大きく影響を及ぼす大切な器材だ。重器材のメンテナンスを怠ると思わぬトラブルが発生することがある。

ダイビングの重器材のメンテナンスの重要性

ダイビングの重器材は、ダイビング中の浮力や呼吸にもっとも影響を及ぼす器材になる。BCDはご存知のように浮力を調整するための重要な器材だ。レギュレーターは、もちろん水中で呼吸をするためだが、故障したらどれほどのストレスになるだろうか。

私は、タイにダイビングに出かけたときというよりついでにダイビングするようになったため、自分の器材を持っていかなかったときに、レンタルしたレギュレーターがフリーフローの故障を起こした経験がある。幸い、潜降したと同時にフリーフローを起こしたため、すぐに浮上して予備に交換後に、ダイビングを続けることができた。

バックアップ空気源は、バディのエアーが足りなくなった緊急時に使用するものだから、メンテナンスはしっかりとしておきたい。

最近は、残圧計はダイブコンピューターにトランスミッターで飛ばすものやソーラーのものも出ていますが、電池切れには注意する必要がある。

これら重器材のメンテナンスを怠ると、トラブル発生の原因になるので、定期的なメンテナンスを心がけよう。

BCDのメンテンナス

真水で洗う場合は、インフレーターホースが外れるものは外して、中に真水をたっぷりと入れて再度インフレーターホースを付けたらパンパンに膨らませて一気に水を抜こう。これを何回か繰り返し中に水が残っていないか確認しよう。

このときに、BCDのポケットの中に記念にと持って帰ってきた貝殻を忘れて潰れていることがよくあるので、ポケットの中も確認することを忘れずに。

乾かし方は、パンパンに膨らませた状態でインフレーターホース部分を下にして逆さにして完全に乾かそう。湿気が残っているとカビの原因になるので注意しよう。

保管は、インフレーターホースが取り外しできるものは外して型が崩れないように保管しよう。

インフレーターのボタンを押すと空気が入りっぱなしになったり硬いと感じたら、オーバーホールに出すことをおすすめする。

レギュレーター・バックアップ空気源のメンテナンス


レギュレーターやバックアップ空気源を真水で洗うときの大切な注意点がある。みなさんもオープンウォーターダイバーコースのときに器材の洗い方を習って理解していると思うが、再度、確認したいと思う。

間違っても真水につけているときにパージボタンを押すことのないようにすること。それから、ファーストステージのダストキャップの閉め忘れをしないように気をつけよう。これをやってしまうとただでさえ錆びやすいファーストステージ内部のサビの原因になるので、最大限注意を払うことを忘れないようにしよう。

一緒に付属されている残圧計・コンパスがあれば、可動部分は動かしながら真水で洗うようにしよう。

保管は、しっかりと乾かした後にホースにテンションがかからないようにタオルなどの柔らかい布に包んで保管しよう。保管に際しては、金属部分にはシリコンスプレーなどを吹き付けて、サビの予防を心がけよう。

レギュレーターやバックアップ空気源は、水中での呼吸につながる重要な器材なので、少しでも自分で違和感を感じたら、すぐにオーバーホールに出すことをおすすめする。使用頻度によって、内部のOリングなどの消耗品は個人差があるからだ。

1年に1回は、必ずオーバーホールに出すことをおすすめする。高価な器材なので、常日頃のメンテナンスが器材の寿命を伸ばすので、怠らないようにしてほしい。

ダイブコンピューターのメンテナンス

ダイブコンピューターは電池切れが、一番よくあるトラブルだ。これは、取扱説明書にある電池交換の期間よりも少し早めに交換することをおすすめする。交換には早くても2週間ほどかかることもあるからだ。

また、最近はソーラータイプのものも出回っているが、たとえソーラーと言えども充電池には寿命があるので、しっかりと取扱説明書を確認してほしい。

ダイブコンピューターも他の器材と同様にしっかりと真水で洗い、ボタンなども押しながらしっかりと洗おう。保管は、しっかりと乾かして柔らかい布にくるんで保管しよう。

重大なトラブルを回避するためのメンテナンス

器材のメンテナンスの中でも、重器材については重大なトラブルに直結することがあるため、しっかりとしたメンテンナスの意識を持とう。重器材は、軽器材と比べてもかなり高価なものにもなるので、器材の寿命を伸ばす上でも日頃のメンテンナンスはとても大切になる。

また、安全なダイビングにつながるので、年一回のオーバーホールも忘れずに行おう。

各団体の器材スペシャリティなどを受講すると、器材のメンテナンスについても深い知識を得ることができるので、受講してみてはいかがだろうか。