ダイビングでつながる世界

ダイビングの損をしないお金の掛け方

ライセンス講習会

何か新しいことを始める時、新しい道具を買い揃えたいもの。気持ちはわかる。特にダイビングは必要になる道具がたくさんある。しかし、お金がかかるからと躊躇して、ダイビングを諦めてしまうのは実に勿体ない。そんなあなたに私の経験を踏まえ、正直なところをお話しよう。(値段はあくまでも参考程度にして欲しい。)

お金

ダイビングへの扉を開こう

ライセンスを取得しようと思ったら、ダイビングの指導団体によっても費用は異なるが、海から離れた場所にあるダイビングスクールで取得する場合(都市型)は、約6~8万円くらいが相場ではないだろうか。リゾート地の現地のダイビングショップなら3万円前後で取得することが出来るかもしれないが、別途、宿泊費や交通費がかかる。友人に個人でインストラクター業をしている人がいるなら交渉してみるのも良いかもしれない。なかなかの金額ではあるが、自分の住居場所やライフスタイルに合わせていずれかを選択するのが良いだろう。取得期間は3日~4日程度は必要だと考えておこう。

軽器材セット(マスク・スノーケル・フィン・ブーツ):購入9000円前後~

フィン

ダイビングの軽器材セットは、1500円前後でレンタル出来ることが多いようである。良心的なショップや個人でインストラクターとして仕事をされているところでは、無料で貸し出してくれるところもあるようだ。
私個人としては、これらの軽器材は初めに購入しても良いのではないかと思う。特に女性の場合は、見た目も気になるところだ。ダイビングでは、日頃頑張っているメイクもヘアスタイルも意味をなさない。加えて、なんだか気に入らない色や形のマスクを付けるとなると、テンションは下がる一方。実際の見た目がどうであるかは別問題として、女性は自己満足出来ていたら問題ないのである。男性にはなかなか理解して頂けない女心であろう。
軽器材は購入してもレンタル代を考えれば、すぐにモトが取れてしまうところや、購入しても手入れにさほど手間を取らない点も良いだろう。

マスク

ウエットスーツ:購入30000円前後~

私の場合、ウエットスーツは、ライセンス取得の講習前にインストラクターに言われるままに購入した。良い商品を勧めてくれたし、決して後悔はしていないのだが、今思えば、もう少し経験を積んでからでも良かったかな、と正直思うところもある。せめて講習後であれば、ウエットスーツの脱着にとてもストレスを感じたとか、人より寒さを感じやすいなど、自分でしかわからない感覚を知ることができ、それによってウエットスーツの選択の幅が広がったのではないかと思うところがある。オーダーなら、デザインはもちろん、生地の種類や厚さ、ファスナーの取り付け位置など自在にカスタマイズできるが、初心者の頃は、それが出来る知識を持ち合わせていなかったことが残念なところだ。
 
ウエットスーツは2500円前後でレンタル出来ることが多いようだが、ダイビングに出掛けられる頻度によっては早めに購入した方がお得になる場合もある。今では、激安のものや、中古品もあるため、賢く計算すると良いだろう。

ただ、1つ忘れてはならないのは、当たり前ではあるが、購入したらあくまで自分で管理しなければならないということだ。ダイビング後、自分で持ち帰り、家で洗って干して、次回のダイビング予定日まで管理することになるのだ。これが、重いし面倒だと言って、あえてレンタルしている友人もいる。自分に合った選択が必要なのだ。

重器材(レギュレータ・オクトパス・BCD・ゲージ):購入50000円前後~

重器材も全て揃えると早く上達するという話もある。買ったから上手になる訳ではなく、やはり、「買ったからにはダイビングに出掛けよう!」とスケジュールをたて、海に足を多く運ぶから上達するのではないだろうか。ライセンスを取得した記念や、ダイビングを100本潜った記念として購入していた友人もいた。お財布の中身と相談してみよう。

今は、技術の進歩により、ダイビング器材も優れたものが多い。お金を掛けることにより、やはり高性能なものや快適さを得られるものに出会えるのも確かな事実だ。自分のライフスタイルに合った、賢い選択をして、ダイビングを長く楽しんで欲しいのが私の願いだ。

Angelique by
航空会社の元客室乗務員。現在、ライターとして活動中。 幼い頃に海中映像に心を奪われ、PADIオープンウォーターダイバー取得。 リゾートダイバーとして世界の海を渡り、8年のブランクを経た後、ダイバーとして復活。現在では、沖縄・四国・和歌山を中心に多くの趣味の合間にダイビングを楽しんでいます。お気に入りのダイブスポットは沖縄県宮古島。陸でも海でも洞窟が大好きな地形派ダイバーです。
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