以前から、ちょこちょこ出てくるワード「都市型」ショップ。この都市型ショップには、大きく分けて2種類ある。「量販店」型と「プロショップ」型である。今回は「量販店」型について説明していく。
全国展開と器材在庫
日本全国、南から北までダイビングショップはあり、南は当然のことながら沖縄の最南端は波照間島から、北は関東、東北も超えて、なんと北海道にもダイビングショップはある。数あるダイビングショップの中でも、都市圏にあるショップの内、都市圏それぞれに支店を出しているショップが「量販店」型と言われている。有名なところで言うと器材の店頭販売が豊富なmic21さん。mic21さんは、東京中心ではあるが船橋、横浜本店、名古屋、大阪、福岡、沖縄と広く展開している。次に、ライセンス販売が中心だが多店舗展開しているマレアさん。最後に、ネットでの器材販売でみるとソニアさんが有名だが、最近では楽天で多数の器材が出品されているので、器材の良し悪しやスペックなどを読むことができれば楽天で購入することも、問題ないかもしれない。オーバーホールやメンテナンスのことを考えれば、実店舗で購入するのが楽に思えるダイバーも多いだろう。以上のように、量販型も大きく分けて、器材量販型、スクール量販型、ネット量販型の3つに分かれる。それぞれのメリット、デメリットを紹介していこう。
器材量販型のメリット、デメリット
器材量販型のメリットは何と言っても、ダイビング器材が安く手に入ることだ。そのカラクリは単純で、多店舗展開から多くの仕入れが可能になることで、メーカーから安くで仕入れることができるのだ。デメリットを強いて挙げるならば、各メーカの器材についてスタッフの知識がどこまであるかが分からないところだ。せっかく店頭にある器材を比較したり、どちらが使い勝手が良いかを店舗スタッフに聞いても、スタッフが勉強不足だったりすると、望んでいる答えが返ってこないこともある。私も以前に店頭スタッフにゲージについて聞いてみたことがあるが、曖昧な返事しか返ってこなかったことがある。店舗側もその対策として、メーカーの営業マンが店頭に立って、器材体験説明会などを行っているので、チャンスは逃さない様にしよう。
スクール量販型のメリット、デメリット
スクール量販型のメリットは、各地での講習に参加することが可能なことだ。例えば、メインショップは東京だけど、旅行で沖縄に行ったついでにスクールを進めたいということが可能だ。全国展開だからこそできる対応だろう。デメリットを強いて挙げるならば、イレギュラーな展開に弱いことだろうか。量販型は多くの顧客を抱えているので、顧客1人1人の要望を汲み上げることが難しい。何パターンかの対応はできるが、細かいレベルでのフレキシブルな対応は難しいだろう。
ネット量販型のメリット、デメリット
ネット量販型のメリットは、モノによっては器材量販型よりも安くで購入可能なことだろう。安くで器材を揃えることができるのは非常に魅力的であるが、その反面、ネット販売だからこそのデメリットもある。最新の在庫情報が反映されていなかったり、届いた器材が違う器材だったりすることも稀にある。器材の知識がないとなかなか比較することも難しいこともある。そして1番困るのが、先にも述べたが、メンテナンス、オーバーホールが難しいことだろう。長く使える器材だからこそ、購入だけではなく、その先も見据えて考えて購入しないといけない。
次回は、都市型ショップの「プロショップ」タイプを紹介していく。次回も合わせて読んで頂き、自身に合うショップ選びの参考にして欲しい。