ダイビングオーシャンブルー

ショップスタッフの給料事情!現地サービス型編

ダイビングショップは、都市型ショップと現地サービス型ショップの大きく2種類に分かれる。都市型ショップとは、都市圏に店を構えて、ライセンス取得のスクールを主力商品として展開している。一方、現地サービス型ショップとは、ライセンス取得のスクールも行なってはいるが、どちらかと言うと、ファンダイビングを主力商品として展開している。

都市型でライセンスを取得して、沖縄や海外リゾート地で現地サービス(ダイブクルーザーやガイド、施設利用、タンク貸し出しなど)を受けてダイビングを楽しむ、と云うとイメージが伝わると思う。この様に、同じダイビングショップでも主力商品が違うので、当然メインとなる業務内容も違ってくる。業務内容が違ってくれば、給料形態も当然違ってくる。ダイビングと言えば、お金がかかるスポーツなのは間違いない。では、そこで働いてるスタッフの給料はどうなのか?

現地サービス型は季節雇用者も多い

分かりやすく沖縄の現地サービス型を例にすると、オンシーズンのゴールデンウィーク?秋口までがとにかくハードスケジュールだ。特に修学旅行シーズン中は、修学旅行生が滞在しているホテルのダイビングサービスだけではパンクするので、近隣のダイビングショップにもお声がかかる。ダイビングをオプションで希望する学生は多く、4?5人のチームに分けて、朝から夕方までフル回転で体験ダイビングを行なう。私は都市型ショップの経験しかないが、個人的には体験ダイビングほど、体力気力ともに疲れるダイビングはないと思っている。しかも、人数が増えると一瞬たりとも気が抜けない。この様なハードスケジュールが修学旅行が終わるまで続くのである。それに加えて通常営業もこなさなくてはいけないので、オンシーズン中は休みなく朝から晩まで働くことになる。オフシーズン(厳密にはダイビングにはオンシーズン・オフシーズンはないのだが、説明を分かりやすくする為)では、今までの激務が嘘のように落ち着いた日常になる。そうなると、仕事は無いけど人手が余ることになる。だから経営者や正規社員を除くと、季節雇用という形態になりがちなのである。しかも、雇用条件にインストラクター資格が必須になったり、インストラクター歴が短いと相手にされなかったりする。即戦力が期待されているのである。求人募集でもそのようになっている事が多い。

リゾートダイビングショップスタッフの給料

ではここからが、本題の給与事情について。
現地サービス型のスタッフへの給与は総支給額でおおよその相場は以下のようになる

見習い(イントラ資格無し)-10~13万前後
イントラ1年目-14万前後
イントラ3年以上-16万前後
季節雇用者-10~13万前後

現地の物価や家賃相場により多少の差はあるだろう。見習いや季節雇用者は、社員寮など住み込みで働く環境が多いので、家賃がかからないからこその金額なのかも知れない。オンシーズンの業績が良ければ、別途でボーナスが出ることもある。プライベートダイビング代が掛からなかったり、格安で潜れるのがメリットだ。ちなみに、現地の一般事務職の給料は13~15万前後である。比べてみても給与事情はあまり良いとは言えなので、水中世界に魅了され、ダイビングで食べていく覚悟を決めた者だけが残るので、ダイビングの楽しさや良いところの話をさせると、現地サービス型のスタッフに勝てる者はいないと私は思う。

次回は、「ショップスタッフの給与事情!都市型編」の予定です。