ダイビングオーシャンブルー

都市型ショップの「プロショップ」タイプ

前回は「量販店」型を紹介したので、今回は「プロショップ」型の紹介をしていく。

プロショップ型の特徴

早速だが、プロショップと呼ばれるものは、実に雑多に富んでいる。複数店舗展開しているショップもあれば、個人や夫婦で経営しているショップもある。どちらもライセンススクールを主体に営業している。やはり器材面では量販型には負けるので、その分スクールのサービス内容で勝負している。

プロショップ型のメリット

プロショップ型の最大のメリットは、何と言っても「ハマリ具合」だろう。自分に合うショップと出会えると、とことんハマることができる。ショップの雰囲気、インストラクター、ダイバー仲間達が自分とフィットすれば、オフ会などの海以外でのイベント事もダイバー仲間で集まるほど、人生の中で濃い時間を送れるだろう。海も陸もとにかく気の合う仲間たちで過ごすのである。それ以外のメリットとしては、量販店では難しい、細かいレベルでのフレキシブルな対応はしっかりとしてくれる。海洋実習開催の人数の対応、集合時間・解散場所の変更、寄り道しての観光、スクールの進捗具合、ファンダイブを踏まえてのスクールの追加講習、インストラクターと受講生の比率、マンツーマンレッスンなどなど。ちなみに、年間通して海洋実習を開催しているのは、量販店型よりも圧倒的にプロショップ型の方が多い。私自身もプロショップ型で働いていたが、量販店型はやはり季節に左右されやすく、初夏から秋口にかけては大人数で海に来ることが多いが、それ以外の季節では全く見ない月もある。ダイビングのスキルを向上させるには、やはり定期的に潜って経験を積むことが1番の方法である。

プロショップ型のデメリット

デメリットはズバリ「近すぎる」こと。1度何かトラブルがあれば、次回から来づらくなるゲストが多い。そのトラブルがショップとのトラブルだったらまだ改善される余地はあるが、ゲスト同士のトラブルになると、解決することが難しく、最終的に店から離れてしまいがちになる。適度な距離感が欲しいなら、距離感を取っているプロショップか量販店型をオススメする。

プロショップ型での器材購入

プロショップ型でも器材の購入はもちろんできる。購入価格はメーカーパンフレットの記載の定価になるが、ショップが選んだ器材メーカーであるから、商品知識はかなり豊富だ。また器材によってはメーカーとの直接取引きなので、メンテナンスやオーバーホールもスムーズに対応してくれる。そういったことが煩わしく思うダイバーは、そのショップに一任するのもいいと思う。この辺りのことが自分で手配できるダイバーは、どこで買っても問題ないだろう。以前は、プロショップの中には、持ち込み器材を断っているショップもあった。今では減っただろうが、もしその様な対応をされたらすぐにそのショップに通うのは辞めよう。

どちらを選ぶか?

量販店型、プロショップ型それぞれにメリット、デメリットはある。それを踏まえて、私個人的な意見、イメージとしては以下の通り。

さらっとライセンスを取りたい → 量販型
じっくりとライセンスを取りたい → プロショップ型
自分で器材の全てを管理する → 量販型
器材の管理は任せたい → プロショップ型

その他にも色々な考えや意見があると思うが、どちらのショップにしろ、必ず自分の意見を言えるようにしよう。初級ライセンスだけでいいのか、ステップアップするのか、どのタイミングでステップアップするのか、器材はどこまで揃えるのか、いつ器材を揃えるのか、最初の時点でも、ズバリ答えれるように用意しておこう。その答えに対して、ショップの対応をしっかりと観て、自分のことを大事にしてくれるお店なのか見極めて、自分にあったショップと出会って欲しい。

次回は「初級ライセンスの料金に込められた秘密」を紹介していく。