ダイビングオーシャンブルー

ダイバーなら一度は行ってみたい?与那国島でダイビングしよう!

与那国島ってどんなところ?

与那国島は日本の最西端の島で、正式な住所は沖縄県八重山郡与那国町という。台湾まで111km。那覇までの距離が約650kmであることを考えると、どんなに遠いところにあるか想像がつく。気候も熱帯雨林気候で、波の荒い外海に浮かぶ周囲27.5kmの小さな島だ。人口は1600人程度。なんと不動産会社がない島なのだ。

与那国島へのアクセスは那覇空港から与那国空港への飛行機か、石垣島から飛行機かフェリーで行ける。関東からだと移動だけで一日かかる。石垣与那国間は小型の飛行機で、機内はバスのようだ。翼にプロペラがあったりしてちょっとびっくりしてしまう。ダイビング器材を持っていく場合は重量制限で追加料金を払う可能性もあるので、小分けにして機内に持ち運ぶなど工夫が必要だ。沖縄のレンタル器材は本土に比べて格安なので、レンタルにしてもいいかもしれない。

宿は選ぶほどないのだが、ダイビング目的で行くならダイビングショップ併設の宿に泊まるのが一番便利だ。旅館を出たら集合場所というのは大変ありがたい。器材の運搬もしてくれるし、休憩時間に宿で仮眠をとることもできる。ダイビングシーズンはあっという間に埋まるため、早めの予約が必要になる。ダイビングショップ併設でない宿に泊まる場合は、器材を洗って干す場所があるか事前に確認したほうがよい。基本的に与那国のダイビングショップは宿までの送迎はしてくれるので、ショップからの距離はあまり考えなくてよい。

与那国のダイビングショップ

筆者はここ10年で3回与那国で潜ったが、一番のおすすめは「ショッキングブルー」だ。人懐こいガイドと、優しいスイス人の奥様が船長を勤めるアットホームなダイビングショップだ。まるで「古い友人の家に伺った」ような気分になれる。ダイビング終わりには熱いコーヒーを入れてくれ、楽しい話を聞きながらログ付けができる。何と言ってもガイドのスキルが高くて安心して潜れる。以前潜った時は海上の天気が崩れたのをすぐに察知し、潜行後30分もせずに船上に戻ったが、あっという間に大波と土砂降りになったので驚愕した。水中でもリクエストに応え満足するポイントに連れて行ってくれ、危ないところには近づかせない。以来筆者はガイドに絶大な信頼を寄せている。

ちょっとスリルを味わいたい場合は「与那国ダイビングサービス」がよい。ここは与那国で一番有名なダイビングショップで集まるダイバーもスキルが高く、ガイドも上級者が満足するポイントへ連れて行ってくれる。筆者はうかつにも30本程度で利用してしまったが、皆についていくのに必死であまり楽しめなかった。次回はもっとスキルを上げてからチャレンジしたいと思っている。

与那国のダイビングスタイル

与那国ではボートでドリフトダイビングが主流だ。1ダイブごとに帰港するショップもある。外海なので波が高く船がよく揺れるので酔いやすい人は酔い止めが必須となる。また日差しが強く紫外線も多いため、曇りの日でも日焼け止めを塗ったほうがよい。

与那国でのダイビングスポット

有名なのは海底遺跡で、地形派にとってはたまらない場所だ。水深15mほどで全体が見渡せるためとても興味深い。遊覧船が海上を操行していることがあるので中性浮力が取れない人は危険である。頭上はいつも注意しておきたい。

ウミガメにもよく遭遇するが、与那国と言えばハンマーヘッド。大魚が群れを成して泳ぐ姿は壮観だ。ハンマーのシーズンは冬なので、寒いのが苦手な人はなかなか難しい。与那国は同じ沖縄の那覇の海とは比べ物にならないぐらい透明度が高い。美しいディープブルーだ。水深50mぐらいあるところを水深20m付近でドリフトしながらダイビングするので空を飛んでいる感覚を味わえる。大物を見ることができなくても満足度の高いダイビングを楽しめるのだ。

与那国ダイビングでの持ち物

ドリフトダイビングが基本スタイルなので、カレントフックは必須だ。水中集合の時に必死で岩にしがみつくのは体力を消耗するし両手もふさがる。安定性のためにダブルカレントフックの方が好ましい。
また万が一の時を考え、フロートも持っていこう。与那国は波が高いので、素早い発見のためにも長めのフロートが安心だ。