前回に引き続き、今回はサムイ島の陸のご紹介をしよう。前回に語ったとおり、強欲な妹の『優しくて素敵なガイドさんとダイビングがしたい』という要望は叶えることができた。ショップのスタッフの方々は、現地の陸の情報も豊富なため、旅行中の初日もしくは、早い段階でダイビングショップに訪れることをお勧めする。滞在期間中の充実度がUPすること間違いなしだ。
サムイ島での妹の要望①:お洒落なリゾートホテルに泊まりたい(値段が高いのはムリ)
妹の意図するお洒落なリゾートホテルとは、ベッドにヒラヒラの薄いカーテンが吊り下げられている“姫様ベッド”と、天井にあるクルクルと回るファン付きの照明といったところだ。妹はあまりお金を掛けたくないという希望もあり、格安ツアーで申し込んだが、サムイ島にはお洒落なリゾートホテルがたくさんあり、ホテルのクラスや部屋のクラスにこだわってアップグレードをしなくても十分リッチな気分を味わえた。超高層のホテルや多人数収容型のホテルといったホテルもないので、豊かな自然や海を感じながらリゾートを堪能できること間違いなしだ。女子旅やカップル旅行には最高!コストパフォーマンス最高!と皆さんに叫んで伝えたいくらい本当にお勧めだ。
サムイ島での妹の要望②:安くて美味しい食事がしたい
ダイバーは通常ダイビング費用もかかるため、旅行費が膨らむ。そのため、なるべく滞在中の費用を抑えたいと思うダイバーも多いだろう。こうした場合は、物価が安くリゾート化のある程度進んだ場所を選ぶと、安全で満足のできる食を堪能できるのだ。一昔前、タイでは衛生面が気になるところだったが、最近では屋台でも十分安全に食事を楽しめるようになっている。サムイ島の“チャウエンビーチロード”や“ラマイビーチロード”を歩きながら、ショッピングやフルーツの買い食いを楽しむのも良いだろう。気になるレストランや屋台にも是非チャレンジしてみて欲しい。私と妹は1人400円以下でも、お腹いっぱい美味しいものが食べることができた。辛い物が苦手な方も安心して欲しい。サムイ島に訪れる観光客の8割が欧米やヨーロッパからの旅行者である。そのため、タイ料理以外のレストランのメニューにも充実しているのだ。私と妹はサムイ島のイタリアンレストランでピザも食べた。サムイ島の食事は、安い!美味しい!飽きない!文句の付けどころがない!のである。
サムイ島での妹の要望③:激安マッサージをしながら昼寝三昧がしたい
ダイビングをすると、やはり日頃の運動不足のせいなのか、重い器材の持ち運びのせいなのか、身体の疲れを感じることが多い。私と妹は、ショップで紹介してもらった激安マッサージに行くことになった。値段は1時間300円~400円、2時間しても1000以下でお釣りがくるのだ。ぐうたら姉妹は3時間も“タイ古式マッサージ”を満喫。時々、踏みつけられたり、身体の上で正座されたり、アクロバティックなポーズをとらされるため、私はあまり眠れなかったが、妹は爆睡したというから、なかなかの神経の持ち主だと我が妹ながら感心した。ダイビング後のマッサージはまさに極楽。日本ではなかなか味わえない価格なので、是非試してみて欲しい。タイのバンコクに住む友人から聞いた話だが、マッサージ師は重労働にも関わらず賃金が安いため、人員不足の傾向にあるらしい。気持ち程度で構わないので、チップを渡すのを忘れずに。
サムイ島での妹の要望④:象に乗ってみたい
私と妹が、人で賑わうチャンエンビーチを歩いていても、同じ日本人に会うことは無かった。日本人観光客らしい人に出会った唯一の場所が、象に乗れる体験ができるエレファントランドに訪れた時だった。私は馬やラクダには乗ったことがあるが、象は初体験である。象の背中には籠のような椅子が取り付けられており、安全性は保ってはいるが、象が一歩前へ踏み出すたびに大きく揺れる背中。これは、なかなかの迫力だった。象を操るタイ人が、トンカチで象の頭を叩きながら誘導している姿に妹は絶句していた。「痛くないの?」と聞くと、「象の皮膚が厚いから撫でているようなものだよ」といっていたが、あれは少し抵抗がある人もいるかもしれない。意外にも高さのある象の背中の上で、その高い視点から味わう森の中の景色はまた一味違い楽しく時間を過ごせた。ツアーで申し込みができるので、興味のある方はチャレンジしてみると良いだろう。
こうして妹の要望をサムイ島で思う存分叶え、残すは帰国前の経由地バンコクでの料理教室のみとなった。次回『経由地バンコク編』もお楽しみに。