ダイビングオーシャンブルー

ドロップオフダイビングの魅力と楽しむための注意事項

ドロップオフ(drop-off)とは、深いブルーが誘う海の底へと続く急斜面。断崖。また、垂直に降下すること。ドロップオフダイビングとは、その断崖絶壁の際をダイビングすること。

※ドロップ‐オフ(drop-off)
急斜面。断崖。また、垂直に降下すること。多く、スキューバダイビングなどでいう。
引用先:コトババンク

ドロップオフダイビングの魅力とは。

どこまでも続いていそうな海の底と眩しく輝く太陽との狭間でぽっかりと浮かんだそのさまは、まるで宇宙遊泳だ。

そんな魅力がドロップオフダイビングにはある。

透明度の高い沖縄や海外リゾートでのドロップオフダビングは、間違いなくあなたを非日常へと誘ってくれることだろう。

ドロップオフには、潮がぶつかり小魚が集まり、それを狙った大物回遊魚(イソマグロやサメ)がまた集まる。まるで、そこは天然水族館という言葉がピッタリな場所だ。

また、ドロップオフダイビングのもうひとつの魅力は、エキサイティングなドロップオフとは対象的に、ドロップオフの棚(リーフ)の上だ。潮の強さもさほどない場合は、サンゴに集まってくる色鮮やかな海水魚を楽しむことができる。まるでそこはお花畑だ。

ただ、このドロップオフダイビングをするにあたり、注意してほしい点もある。

ドロップオフダイビングをする際の注意点

潮の流れに気をつけよう。

潮流は、通常海面付近では早く、海底付近ではゆっくりと流れる。また、潮流には、様々な種類の潮流がある。

• 二枚潮は、海面付近の潮の流れと海底付近の潮の流れが異なっていること。この場合、ボートからエントリーした場合、即潜行を心がけグループから離れないようにすることが大切。

• 海底の地形が大きく変化する大きな根の廻りなどは、アップカレント(水面へ吹き上げる潮)とダウンカレント(海底に引っ張られる潮)に気をつける。特にダウンカレントは気が付きにくいので、水深計などで水深のチェックを怠らないように注意する。

また、ドロップオフダイビングをする場合、ドロップオフの棚(リーフ)の上の方が潮の流れが強い場合もある。ドロップオフから潮の流れで棚(リーフ)に吹き上げられ、そのまま流されてしまうこともある。ドロップオフから吹き上げられたら、カレントフックを岩に引っ掛けて流されないように注意しよう。

※カレントフック
流れている水中で停止する時に効果絶大のアクセサリー。2つのフックとそれを結ぶロープから成り、片方のフックを岩などに、もう片方をBCにひっかければ手を自由に使えるので、写真やビデオを撮る人にとくに重宝されている。ガヤやサンゴなどによるケガ防止にも役立つ。
引用先:weblio辞書

ガイドやバディとの位置関係を常に心がけよう。

ダイビングガイドは、潮の流れを常によみながらダイビングをしています。ですので、リーフからの距離、水深をダイビングガイドと同じにキープし、ガイドを追越さないようにしよう!

ブリーフィングは、しっかり聞いておこう!

ボクの経験を話すと、大物回遊魚を見るなり水中写真に収めようとリーフからどんどん離れてしまう人がいるが非常に危険。特に自分の技術を過信しているベテランダイバーに多いので、注意してほしい。

水中ガイドあるいはインストラクターのブリーフィングをしっかり聞いておこう。

ベテランになればなるほど、水中ガイドやインストラクターのブリーフィングを聞いていない人が多い。これは、非常に危険なことだ。

ドロップオフダイビングやドリフトダイビングでは、ブリーフィングの中には、今日の潮の流れやその海域の地形などの詳細な情報も含まれる。

ドロップオフダイビングは、非常に魅力的でエキサイティングなダイビングだ。
それと同時に潮の流れが複雑になり、注意しなくてはいけないことも多い。

今日、ボクがお話したことを頭に入れて、さらに実践して頂ければ、あなたはドロップオフダイビングで、きっと非日常な世界を堪能できるだろう。