ダイバーはスキルが上達して、いずれはダイビングクルーズに挑戦したいと誰もが思っていることだろう。そう、ダイビングクルーズはダイバーの夢なのだ。外洋のど真ん中で、ダイビングするその迫力は桁違いだ。私の体験も交えつつ、ダイビングクルーズの魅力を余すことなく伝えていきたい。
ダイブクルーズは、船で寝泊まりしながら環礁を股にかけ、人気のダイビングスポットを潜りまくるダイビングスタイルだ。そう、もう気分は海賊王になった気分だ。ダイバー誰もが一度は経験したいと思っているダイブクルーズは、ダイブサファリとも呼ばれ、ダイバー憧れのダイビングスタイルでもある。
成田から海外に飛び立ち、到着と同時に港に向かいすぐに船に乗船する。そしてすぐにダイビングポイントに直行だ。今までとは、まったく違うダイビングスタイルに心躍らせながら、ダイビングスポットに向かう。
そして、今日からダイビング三昧の日々が始まるのだ。では、ダイブクルーズの魅力をあげてみようか。
これは、デイトリップのダイビングでは時間的な制限などもあるので、なかなか体験できないと思う。このトワイライトダイビングとは、日の出前や日没後の薄明かりの時間からスタートするダイビングで、早朝は海の中でだんだんと夜が明けていく早朝ダイビングや夕方はだんだんと日が落ちていくナイトダイビングを経験することができる。
海の中でのこの体験は、なんとも幻想的な世界を演出してくれるものだ。
もう、これはおわかりのように、常に海は目の前のわけだから窒素レベルの影響は考慮する必要はあるが、潜り放題だ。
ダイバーにとって、この環境は素晴らしすぎるの一言に尽きる。私もモルディブのダイブサファリに3ヶ月間、ガイドとして参加したことがあるのだが、朝飯前のダイビングをよくやったものだ。それはもう夢のような3ヶ月間だった。
外洋のど真ん中だけに、明かりと言えば月明かりくらいしかない。船の上からも満天の星空を独占することができる。また、ナイトダイビングのときは、水面に浮上したときに頭上に広がる夜空に広がる星空は、誰が何を言おうとも素敵だ。
みんなで、南十字星探しをするのもいいだろう。
ダイブクルーズは、何と言ってもデイトリップでは味わえない体験があなたを待っているはずだ。大物の魚影の濃さでも、地形のダイナミックさでもデイトリップのダイビングとは桁違いにスゴい。
私もモルディブのダイブサファリで、根や岩などもない外洋のど真ん中で潜ったときに、見ることもできない海底から、ハンマーヘッドシャークの何千頭とも思える群れが湧き上がってきたときには、身震いがしたものだ。
あなたもダイブクルーズで、身震いがするダイビングをしてみてはいかがだろうか。
モルディブのダイブサファリは、一度、島に上陸して宿泊する場合もある。リゾート気分を満喫することも可能だ。
ダイブクルーズのホストたちは、とても気さくで明るくダイブクルーズをより楽しくしてくれることだろう。時には、夕食のために昼頃から釣りを始め、新鮮な刺し身を提供してくれたり、とにかくホスピタリティに毎回、脱帽したものだ。
また、彼らに会いたいと思えるほどダイブクルーズはダイビングだけでない楽しみをあなたに与えてくれることだろう。
ダイブクルーズの魅力についてお話してきたがいかがだったろうか。ダイブクルーズに参加するためには、ある程度、ダイビングスキルも上達をする必要があるだろう。あなたもダイブクルーズを目標に常日頃からダイビングスキルの向上を目指してほしい。
世界には、モルディブやパラオ、グレートバリアリーフをはじめダイブクルーズがある。またの機会に、世界のダイブクルーズについてご紹介したいと思う。