ダイビングオーシャンブルー

初級者ダイバーもベテランダイバーも必須事項!ダイビングの計画の立て方

あなたは、いつもダイビングの計画はガイドに任せっきりということはないだろうか。スキューバダイビングは、自然の中で楽しむスポーツのため、リスクを最小限にするために計画の立て方を知っておく必要がある。計画の立て方を時系列でお話したいと思う。

天候・海況チェック

ダイビングの計画は、ダイビングする前からすでに始まっている。まずは、ダイビングを計画している前日に、明日の天気予報や海況をチェックしよう。このときに、明らかに台風が来ているなどの状況であれば、この時点でダイビングを中止するのが懸命だ。台風一過で朝にパッと晴れ渡っていても、海はうねりなどが多く残っていることが多い。

特に海況の情報の中で、風には注意を払う。風がダイビングポイントに与える影響は大きい

雨でダイビングができないとは言わないが、大雨やうねりのために、透明度も悪いことが多い。

「せっかくの休日だから」「せっかくの有給休暇を取ってきてるんだから」、この「せっかくの」のために、事故を起こしたダイバーは少なくないことを肝に銘じてほしい。

ダイビングポイントの情報収集

予め、ダイビングポイントの情報収集はしっかりしておきたい。今でこそ、ネット上でその海域のダイビングポイントマップも入手できるので、予めコース取りのイメージはしておこう。

また、エントリーエキジットの方法についても、予めバディで話し合う。

また、ダイビングサービスのホームページでは、その日の海のコンディションも記載されていることが多いので、チェックしよう。

また、現地についたらダイビングサービスのスタッフとはコミュニケーションをしっかり取って、情報を仕入れよう。例えば大瀬崎では、どこのポイントのこのへんでマンボウが見れたなどの情報もキャッチできる。

ダイビングポイントのコース取り

このコース取りは、ナビゲーションの技術は必須になるが、まず最初は、インストラクターやガイドと潜り慣れたダイビングポイントでダイビングすることをオススメする。

ご存知のように海には、カーナビみたいなものはないので、頭のなかにある程度、水中の地形がイメージできるダイビングポイントが望ましい。

慣れてくれば、水中の地形や海底の砂紋などから感覚的にナビゲーションがイメージしやすくなるだろう。

海底にできる砂紋

海底に生じた砂紋は波跡(なみあと)、砂漣(すなさざなみ)、砂れんなどとも呼ばれる。水面の波が低く水深もそれほど深くないときは紋は微弱で山は位置を変えない。しかし別の流れが加わったり、磯波となって質量移送が存在すると、山は移動し始める。浅海では波状は非対称で、沖に向かう側は平たくて長く、岸に向かう側は険しくて短い。なお往復する水の流れがある程度以上速くなると、山の後ろにできる渦が、砂紋の発達に重要な役割を果たすといわれている。近年は海底写真によって1,000m以上の深海でも砂紋が見出されている。砂紋から流速を推定する研究も行われている。

引用先:ウィキペディア

ギリギリダイビングは、トラブルのもと

ダイブテーブルであれ、ダイブコンピューターであれ、限界ギリギリでのダイビングは計画するべきではない。あくまで、指標であって目標ではない。ダイビング計画の際は、余裕を持った最大深度や潜水時間をしっかりと決める。

余裕を持ったダイビングが、もしものときにはあなたを守ってくれるはずである。

空気の使用量についても残圧が少なくとも100を切ったらエキジットするためにコース取りを取ることだ。また、空気の残量を50気圧残してエキジットしたい。

潮の流れを読む

オープンウオーターダイバーコースのときに、リップカレントとかロングショアカレントなどの潮の流れについて講習を受けていると思うが、覚えているだろうか。

リップカレント

斜面のある海岸に連続する波がたくさん打ち寄せてくると、水位が上がる。ある程度にまでなるとその水が元に戻ろうとする力が働いて、沖に向かう急激な流れが生じる。その流れをリップカレントと言う。

引用先:コトバンク

 

ロングショアカレント

海岸線に近づいていく波が作る海岸線と平行な流れで、岸に近い場所で潜る際には影響を受けるもの。

引用先:コトバンク

その他、大潮を中心とした3~4日は、満潮と干潮の潮位の差が激しいために、一番潮の流れが早い時期でもある。

安全なダイビングを計画する上では、この潮の流れを読むという作業は外すことはできない。

ダイビングの事故でも、エントリーやエキジットの際に、潮の流れによって足元を救われて事故にあっている人もいるので注意したい。

その他の注意事項

あなたは、いつもダイビング計画はしてますか?

どうしても、ダイビングショップのツアーや現地のガイドがいれば、任せっきりでダイビング計画なんてイメージをしている人はほとんどいないだろう。

これだと、いつまでたっても一人前のダイバーにはなることはできない。

ぜひとも、皆さんには、ダイビングショップのツアーだろうと現地のガイドとのダイビングだろうと、今日お話したダイビングの計画をバディと二人きりで潜ることを想定してイメージをしていただきたい。

バディと二人きりでのダイビングは、それはとても楽しくエキサイティングなものだ。ぜひとも、本日、お話したダイビング計画を実施していただき、安全にダイビングを楽しんでほしい。