ダイビングでつながる世界

ロタ島の海、ロタ・ブルーで宇宙遊泳&フルーツダイエット

ロタ島

前回紹介したサイパン島と同じく、ロタ島も北マリアナ諸島の島のひとつである。ロタ島はサイパン島とグアム島のちょうど中間あたりに位置し、飛行機でそれぞれの島から約30分の飛行時間で到着することができる島である。今回は、自然あふれる小さな島、ロタ島を紹介しよう。
サイパン島グロット潜り方編』『エア切れ惨事編

限りなく透明なロタ・ブルー

正直、ダイビングを始めるまでロタ島のことは知らなかった。長期の休暇も取れないし、でも近場のサイパンやグアムには少し飽きてきたし、という訳でダイビング雑誌を開いていて見つけたのがロタ島だった。有名なダイビングスポットには潜りたいと思っていた私だったが、ロタ島で有名なのは、スポットではなく、濃く青い海『ロタ・ブルー』なのだ。マリアナ諸島の中でも一番、世界でも屈指の透明度なのである。

ロタ島のロタブルー

ノンストレスのロタ島

島に辿り着いて、最初に目に飛び込むのは自然豊かな素朴な風景。ロタ島は、他のマリアナ諸島の島のように戦争の被害を全く受けておらず、悲惨な爪痕は残っていない。親日派の人が多いせいか、島の人達はどの人に話しかけても優しく応えてくれた。しかも、水道水は日本よりも上質で、海外ではいつも飲食物には神経質になってしまう私にはもってこいだった。事前に調べていた情報からロタは別名BBQアイランドと呼ばれていることを知っていたため、さっそくBBQ料理に挑戦。食の進む味付け。お肉三昧。お肉天国。若いパパイヤのシャキシャキ感もたまらない。バナナは日本で食べるものとは全く違う。格段に美味しい。そしてお腹いっぱいになった後のゴロ寝も最高。これを毎日繰り返していたら、ロタ島に寝ころぶ完全なブタの完成である。ブタになってBBQで丸焼きにされる前にブタ予備軍はダイビングへ出かけた。『食べる・寝る・遊ぶ』この三拍子が揃い、これ以上の幸せはない極上の時間だった。

ロタ島のジェリーズリーフ

白い砂の大地が印象的だった“ジェリーズリーフ”白い砂の大地に自分の影が落ちることで、まさに宙を浮いている感覚が味わえる。普段のダイビングとはまた違ったさらにリアルな浮遊感。おそらく自分の影を見ることにより錯覚が起こり、より一層浮遊感を感じるのだろう。そして、濃く青い海『ロタ・ブルー』に包まれると、まさに宇宙遊泳しているような気分になった。『ロタ・ブルー』は、ただそこに存在するだけで、全ての味わいを変えてくれる不思議な力があった。ああ、もう、このまま『ロタ・ブルー』に包まれて何もしたくない。そして聞こえてくる神々の声。「フィンを動かせ。お前は人魚ではない、ただのブタ」そして思い出したかのようにフィンを大殿筋と大腿四頭筋を意識しながら大きめに動かした。

ロタ島のトロピカルフルーツ

トロピカルフルーツ天国・ロタ島

ダイビング運動効果がイマイチなら、食べるだけで美しくなれる物を選んで食べれば良い。女子の思いつく美容法の中に“食べない”という選択肢は無い。そして、選んだのはフルーツダイエット法。ロタ島はトロピカルフルーツが豊富なのである。食事前にフルーツを食することで、食欲が抑えられる上に、甘い物を摂取することでセロトニンの生成が促され幸福感が得られる。フルーツの甘味は、お砂糖とは違い血糖値の上昇が穏やかな為、体脂肪の増加を防いでくれるのだ。私のロタ島でのお勧めフルーツは、
①パパイヤ
②サワサップ
③バナナ
④マンゴ
である。①パパイヤはロタ島では「医者要らず」と言われよく食されている。ビタミンやミネラルも豊富なため、ダイビング後の体力回復や日焼け予防にも効果が期待できる。②サワサップはビタミンB・C、ミネラル、カルシウムも豊富。酸味のあるヨーグルトに似た味。③バナナはビタミンに加え、食物繊維が沢山取れる。④マンゴは肌の老化を防ぐβカロテンや丈夫な肌を育てるビタミンAが豊富である。この他にもたくさんの種類のフルーツが豊富なため、是非全てを制覇して頂きたい。そして最後のシメは『ロタクリスタル』というロタ島にしかないミネラルウォーターを飲む。心と身体のデトックス効果により健康になれること間違いなしだ。是非、美ダイバーを目指す方はロタ島を訪れて欲しい。

Angelique by
航空会社の元客室乗務員。現在、ライターとして活動中。 幼い頃に海中映像に心を奪われ、PADIオープンウォーターダイバー取得。 リゾートダイバーとして世界の海を渡り、8年のブランクを経た後、ダイバーとして復活。現在では、沖縄・四国・和歌山を中心に多くの趣味の合間にダイビングを楽しんでいます。お気に入りのダイブスポットは沖縄県宮古島。陸でも海でも洞窟が大好きな地形派ダイバーです。
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