ダイビングでつながる世界

中級者ダイバーが上級者ダイバーになるために必要な5つのこと

上級者になるために必要な5つのこと

上級者ダイバー、ベテランダイバーと聞くとあなたはどんなダイバー像を想像するだろうか。中性浮力が完璧?!他人の面倒を見てくれる?!人によっても捉え方は変わるだろう。中級者ダイバーが上級者ダイバーになるために必要なことについて、話しをしていきたい。

中級者ダイバーの条件とは?!

まずは、以前お話した中級者ダイバーの条件をおさらいしておこう。

  • バディのアシストができる
  • 水中でのバランスを思い通りにできる
  • ストレスをコントロールすることができる
  • 様々なタイプのダイビングを経験している
  • 思いやりのあるダイビングができる

上記が、中級者ダイバーとしての条件だが、上級者ダイバーの条件とはいったいどのようなものだのだろうか。

中級者ダイバーと上級者ダイバーの壁とは?!

ぼくらインストラクターが日々、ファンダイブツアーを開催するときには、様々なランクやタイプの人とダイビングを共にしている。この人、ダイビング上手だなと思える人は多いのだが、上級者と呼べる人は一握りしかいない。

中級者ダイバーと上級者ダイバーとの壁には、下記のような壁があると思われる。

  • ダイビングスキルが上手から洗練されたものになる
  • 自らのナビゲーションでバディダイビングができる
  • 自分のストレスでなく、他人のストレスもコントロールすることができる
  • 多少の器材のトラブルやメンテナンスに対応できる
  • ランクで言うなら、ダイブマスター以上

それでは、ひとつひとつ上級者ダイバーの条件を見ていこう。

脱初心者のための5つのこと

上級者ダイバーの5つの条件とは?!

注意していただきたいのは、中級者ダイバーとしての条件をクリアして、初めて上級者ダイバーとなるベースがあると言う点だ。

ダイビングスキルが上手から洗練されたものになる

ダイビングスキルが上手なのは中級者ダイバーで、上級者はダイビングスキルがより洗練されたものでなくてはならない。

例えば、中性浮力だが砂地で、砂地の上10cmでピタッと止まることはできるだろうか。上級者であればそのくらいは朝飯前のはずだ。

ボートダイビングのエキジットの際に、器材脱着も瞬時にできるだろうか。

自らのナビゲーションでバディダイビングができる

自分のナビゲーションで、バディダイビングができないようでは上級者とは呼べない。ダイビングインストラクターの試験を受けに来るダイブマスターでも経験が少なくナビゲーションスキルが不十分な人も多い。

自分のダイビングに責任を持ちつことができて初めて、上級者ダイバーと言えるだろう。

自分のストレスでなく、他人のストレスもコントロールすることができる

自分のストレスをコントロールできるのはもちろんのこと、他のダイバーのストレスを察知できる能力も問われる。例えば、マスク越しの目を見てあなたはその人のストレス具合を把握できるだろうか。

他人のストレスの兆候を見逃さず、安全なダイビングに寄与できるのが上級者ダイバーと言えるだろう。

多少の器材のトラブルやメンテナンスに対応できる

例えば、ダイビング前にマスクのストラップが切れたときに、予備を持っておくなど対応することができるか。これは、自分に対してだけではなく他人にも対応できなくてはならない。

器材のメンテナンスも常日頃からしっかりと行っているだろうか。器材スペシャルティくらいのメンテナンスはできないと話にならない。

ランクで言うなら、ダイブマスター以上

ダイブマスターの基本スキルの中には、水中での器材脱着などのストレスをかけた中でのダイビングスキルがある。ストレスがかかっている状況下でも適切にスキルをこなすことができるかというチェックだ。

ただし、このダイブマスター資格はあくまで目安と考えていただきたい。ダイビングスキルに経験本数なども加味して、尚且つ、上記のようなスキルをマスターした上で、海に対して礼儀正しい人が上級者ダイバーとしての資格があると思う。

スキルだけではなく礼儀が大切

中級者ダイバーが上級者ダイバーになるために必要な5つのことについて話しをしてきたが、いかがだったろうか。

上級者ダイバーとして認められるためにはスキルの上達だけではなく、海に対して礼儀正しい人(ルールを守れる)かどうかも最重要項目だ。

あなたも、折角ダイビングを始めたのなら、上級者ダイバーを目指してはいかがだろうか。

川島 剛 by
19歳のころにダイビングにハマり、PADIオープンウォーターダイバー取得からわずか1年でPADIオープンウォーターインストラクターを取得。その後、PADI IDCインストラクターを立て続けに取得。現在は、タイの田舎町に移住しておりダイビングからは遠ざかっています。 お気に入りのダイブスポットはやはり、パラオ。ブルーコーナーの真っ青な海と潮の流れがしびれます。 ダイビングは、生涯スポーツとも言われています。年齢性別関係なく、楽しむことのできるレジャー・スポーツです。水中での体験は、非日常的でありエキサイティングなものです。 五十の手習い!タイの地で足るを知る ~崖っぷちの人生を豊かにする法則ブログ~を執筆中
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