ダイビングでつながる世界

ドライスーツでのダイビングの魅力

ダイビングの技術練習

ドライスーツとは?

ドライスーツとは、頭と手先を除いた首から足先までを防水状態にして潜ることができる保護スーツのことです。ドライスーツの中は、スエットやジャージの上下&靴下といった気軽な格好。中が濡れないので、脱げば私服というのが便利です。

特に伊豆などでは、真夏でも長い時間潜っていると、寒くて海の中で震えている、というときがあります。暑さ寒さはインナー次第で調整できるので、冷え性の人や女性には最適です。

ドライスーツのメリット

ドライスーツは濡れない

やはりなんといっても「濡れない」というのが1番のメリットでしょう。私の場合は、11月~6月まではドライスーツで伊豆の海を潜っています。期間だけを考えれば、ドライスーツを着ている方が長いですね。

特に11月~12月はまだ日中の気温も温かい日が多い一方で、ダイビング客も少なくなります。海の中は透明度がぐんと上がるので、快適です。

死滅回遊魚といった「小さなお客さま」を愛でる最後のチャンスともいえるでしょう。

ドライスーツの注意点

よく言われるのは浮力のコントロールです。中に水が入らないような作りになっているので、水圧によって空気を入れないときつくなってきます。浮力もインナーによって変わるので、ウェイトや空気の出し入れでコントロールをする必要があります。その空気が足の方に溜まってしまうと、まれに水中で「逆立ち現象」を起こすといわれています・・・・が、正直、逆立ちしそうになったことはありません。

それよりは、潜行と浮上が上手くいかないということの方が、多いかもしれません。ですがそれも落ち着いて行動すれば、そう難しいことではありません。

個人的に1番多かったトラブルは、「水没」です。ドライスーツはネック部分を内側に折って首とスキン地が密着するようにします。潜っている間は、「あまり首を動かさないように」といわれるのですが、私の場合、どうもキョロキョロと首を動かしているらしく、陸に上がるとTシャツの首回りから胸の半分くらいまで濡れていることがたびたびありました。(笑)

ドライスーツのデメリット

ドライスーツのデメリット

個人的に1番困るのが、「頭が通らない、脱ぐのが大変」というところです。スキン地に爪を立ててはいけない、引っ張りすぎてもいけない、だけどある程度の力と勢いがないと頭が通らない!毎回毎回、なんとかならないのか!と思う部分です。(苦笑)

ドライスーツそのものも、後ろのファスナーが1人では開け閉めができません。普段は、「そんなものだ」と思っているので不自由は感じませんが、海から上がってきてトイレに行きたいとき、「頭が抜けない!後ろのファスナーを誰か早く開けて!」と叫びたい気分になります。
下半身水没だなんて、恥ずかしすぎますからね。(笑)

ぜひドライスーツ試着会を!

ドライスーツの試着会を

実は私は長い間、ウェットスーツで7月~10月までのみ潜っていました。ドライスーツって着づらそう、重そう、めんどくさそうと思っていたのでしたが、ダイバー仲間との付き合いの延長でなんとなく、ドライスーツ試着会&ドライスーツ・スペシャリティをとることになったのがきっかけです。

潜ってみたら、海はきれいだし、ダイバーは少ないから施設も海も自由が利くし、濡れないし、寒くないし!
「え!すごい、良い!!」と、認識を改めました。

それからは、真冬もドライスーツで伊豆の海を潜るように。真冬のダイビングはそれはもう、顔は氷水に使っているかのように冷たいのですが、夏とは全く違う風景が広がり、圧倒されますよ。もちろん、ダイビング後の温泉のありがたさも、夏以上に感じます。(笑)

ドライスーツは、確かにメリット&デメリットはあります。伊豆の海でしたら通年使用できるとはいえ、ウェットスーツと比べれば高価です。だからぜひ1度、行きつけのダイビングショップで、試着会やスペシャリティに挑戦していただきたいですね。きっと今までとは違う、魅力や感動を発見できるはずです。

hiromi by
神奈川県在住の40代、どこにでもいるオバサンダイバー。 ダイビング暦は今年でちょうど20年。ライセンスは2003年にPADIのダイブマスターまで取得、ガイドやインストラクターを目指したかったわけではなく、与那国島で潜りたいというスキルアップの為だけでしたので、更新しておらず。現在はアドバンスド・オープン・ウォーター・ダイバー。伊豆ダイバー。お気に入りのダイブスポットは、川奈の夏季限定「赤根」。
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