ダイビングで初めて潜ったきっかけは何だろうか。ほとんどの人はリゾートなどでの体験ダイビングだと思う。その時にダイビングの魅力にはまった人は、Cカードを取得するためにダイビングショップ行くなど何かしらの行動を起こすかもしれない。
ダイビング講習を受けるのであれば、是非とも講習前に器材を揃えることをお勧めしたい。マイ機材で講習を受けると、Cカード取得後のダイビングでも、自分が使い慣れた器材で潜ることになるので、ストレスなく快適に潜ることができる。
もちろん、全ての器材をレンタルして潜ることはできる。しかし他人も使ったものを使うよりは自分のものを使った方がいい。続けるのであれば、一気に全てを揃えなくとも、少しずつでも揃えていく方がいいのだ。
揃えやすいのは軽器材。マスク、シュノーケル、フィンの3点、そしてブーツとグローブの2点がそれだ。まずは始めの3点を揃えてみよう。目が悪い人は、オプティカルレンズがはめられる2眼タイプのマスクがいいだろう。
種類も豊富で器材の中でも安価なので、好みのものが見つかるはずだ。まずはこれら軽器材を揃えておくと良いだろう。
何よりも揃えて欲しいのがウェットスーツ。自分の体にぴったりなもので潜ると快適さが全然違う。レンタルだとサイズが合わなかったりして水の浸入が多くなり、体温が下がってしまうこともある。また、動きづらくもなるので、ストレスになってしまいせっかくのダイビングが楽しめなくなってしまうのだ。
ウェットスーツは既製のもの、セミオーダーというある程度サイズが決まっているものを微調整するものがあるが、予算があれば是非フルオーダーのウェットスーツを作って欲しい。フルオーダーは身長、体重を含め22ヶ所を採寸し、自分の体に合ったものを作ってもらうので、体にピッタリフィットし、水の浸入も最小限に抑えられ、快適に潜ることができる。
水温が冷たい時期用のドライスーツというものがある。薄めの防寒具を着た上に着るスーツで、水の浸入を限りなく抑える構造をしている。こちらはセミオーダーで充分だろう。本州で一年中潜りたいという人はウェットスーツの他にこのドライスーツを揃えておくことをお勧めする。ただし、操作にはコツがいるので必ず講習を受けてから利用をして欲しい。
本格的に趣味としてダイビングをするなら、重器材は揃えておくべきだ。タンクに繋いで呼吸をするレギュレーター、レギュの予備であるオクトパス、コンパスと空気残量が分かるゲージ、浮力を調整するBCD、そしてダイビングコンピューターだ。重器材はレンタルでという人も多いが、揃えられるなら揃えた方がいい。特にダイビングコンピューターは水深や水温、潜水時間を計測する重要なものだ。表示方法や大きさなど、自分の好みで選ぶのもいい。操作に慣れていると安心感もあるので、重器材もできれば揃えて欲しい。
その他、ダイビングベルやセーフティグッズなど、細かいものもあるが、それはダインストラクターなどと相談して、必要なものを適宜購入するという考え方でいいと思う。
繰り返しになるが、ダイビングを行う際、器材の操作などに慣れているとストレスもなく快適に潜ることができる。なので、早いうちに揃えておく方がメリットは大きい。
ダイビングは金持ちの趣味とよくいわれるのだが、旅行代金はもちろん、こういった器材を揃えるための費用がかかるからというのもある。そうはいっても、命を預ける装備なので、使いやすく、自分に合った器材を揃えることは、快適に楽しむためだけではなく、自分の命を守るという側面もあるので、是非とも揃えていって欲しい。